FEATURE / MCP

Claude に「今週直す記事は?」と聞くと、画面と同じ数字が返る。

認証の設定、50,000行の上限、順位の重み付け、期間のズレ。AI に Search Console を渡すとき躓く場所は、全部こちらで済ませてあります。Claude Code と claude.ai のどちらからでも、蓄積データを分類済み・欠落リスク付きで引けます。

MCP とは

MCP(Model Context Protocol)は、Claude などの AI がツールやデータに接続するための共通規格です。MCP サーバーを1つ登録すると、AI はそのサーバーが公開する「ツール」を、会話の中で必要に応じて呼び出せるようになります。このダッシュボードは Search Console の蓄積データを MCP サーバーとして公開しており、Claude は「惜しい順位を出して」という日本語から適切なツールを選んで実行し、結果を根拠にして答えます。

Claude Code での聞き方

gsc MCP サーバーを登録すると、次のように聞けます。サイトは matome.response.jp のようにホスト名で指定でき、ツール名を覚える必要はありません。

こう聞く使われるツール返るもの
matome.response.jp の惜しい順位を出してgsc_striking11〜20位・表示100以上のクエリを狙い目スコア順に。受けているページURL付き
この記事URLのブリーフを出してgsc_page_brief流入クエリを主戦場・伸ばす・惜しい・参考に分類。期待CTRとの差、前回比バッジ
今週直す記事は?gsc_action_queue惜しい・低CTR・下落・上昇の候補を全サイト横断で。サイト指定も可
表示が多いのにクリックされていないページは?gsc_low_ctr表示1,000以上・CTR 1%未満のページを増分クリック見込み順に
「結婚相談所 料金」の順位推移を見せてgsc_query_trend週次スナップショットごとの順位・表示・クリック。各回の欠落リスク付き

続けて「この結果を元に title 案を3つ」「上位3件をクライアント報告の文面にして」と頼めば、蓄積データを根拠にした下書きになります。数字を引用するときは、Claude は meta の期間と欠落リスクを併記します。

ツール一覧(17個)

役割ツール
候補を出すgsc_action_queue gsc_striking gsc_low_ctr gsc_page_brief
蓄積データを読むgsc_sites gsc_top_queries gsc_top_pages gsc_page_queries gsc_search_queries gsc_compare_queries gsc_query_trend gsc_sql
Search Console を直接読む(蓄積前の確認用)gsc_live_sites gsc_live_totals gsc_live_queries gsc_live_pages gsc_live_page_queries

判定ルール(惜しい・伸ばす・期待CTR・下落の閾値)は画面と MCP で同じ正本を参照しており、版番号(rule_version)が応答に付きます。定義は 指標の定義、登録手順は ドキュメント にあります。

claude.ai からの接続

claude.ai(ブラウザ・デスクトップアプリ)では、Supabase のホスト型 MCP をカスタムコネクタとして登録します。ローカルにサーバーを立てる必要はありません。

コネクタを追加

claude.ai の設定 → コネクタ → カスタムコネクタに、案内する URL を登録。読み取り専用のトークンで接続します。

ビューを読む

蓄積データは v_gsc_* という名前のビューにまとまっています。Claude が SQL を書いて問い合わせます。

日本語で聞く

「bizfun.co.jp で先月より順位が落ちたクエリは?」で、ビューを読んで答えます。順位の重み付けはビュー側で済んでいます。

Claude Code の gsc サーバーは分類・スコアまで済ませたツールを返し、claude.ai の経路は SQL でビューを読みます。判定ルールは同じですが、claude.ai では「惜しい」などの分類を Claude がビューの列から組み立てるので、細かな数値の扱いはドキュメントの SQL 例に従ってください。

応答に付く meta

すべてのツールの応答に、数字の解釈に必要な情報が付きます。AI の分析に「いつの・どれだけ信用できる数字か」の根拠が残ります。

項目内容
データ期間集計に含まれる日付の範囲(開始日〜終了日)。鮮度はこの終了日で判断する
取得日そのスナップショットを取得した日時(JST)
欠落リスクなし/上限に近い/上限到達。「近い」「到達」のとき、下位の増減を論じない
行数取得した行数と、上限で切れているか(is_partial)
集計方法順位は表示回数で重み付け、期間分割の有無、ルール版(rule_version)
警告欠落・匿名化・期間の重複など、解釈に注意が要る点の文章

meta の例

"meta": {
  "site": "example.com",
  "period": { "start": "2026-08-01", "end": "2026-08-28" },
  "fetched_at": "2026-09-01T07:04:00+09:00",
  "truncation_risk": "near",
  "row_count": 41200,
  "is_partial": false,
  "aggregation": "position weighted by impressions; split=1",
  "rule_version": "2026-09-03.1",
  "warnings": ["取得行数が上限の80%を超えています。下位クエリの増減を論じないでください"]
}

例。項目名と値は説明用で、サイト名・数値は実データではありません。

MCP サーバーの説明文にも「truncation_risk が near / hit のときは『クエリが減った』という結論を出さない」と書いてあるので、Claude はツールを呼ぶ前からこの制約を知っています(データの正しさ)。

生データを渡す汎用 MCP との違い

Search Console API をそのまま MCP にしたサーバーは、他にもあります。違いは「AI に何を渡すか」です。

API をそのまま渡す汎用 MCPこのダッシュボードの MCP
渡すものAPI の生の行(クエリ・クリック・表示・CTR・順位)分類済みの候補(主戦場・惜しい・低CTR・下落)とスコア
期間呼び出し時に API から取る。16ヶ月より前は取れない週次の蓄積から。無期限、過去との比較ができる
50,000行上限切れても気づかない。AI は「減った」と答える検知・分割済み。欠落リスクを meta で渡す
順位の合算AI が単純平均することがある表示回数で重み付け済み。AI に計算させない
複数サイト1回の呼び出しで1サイト全サイト横断の候補を1回で
認証利用者ごとに OAuth かサービスアカウントを設定ダッシュボードのアカウントで完結
再現性呼ぶたびに API の値が変わりうるスナップショットなので、画面と AI で同じ数字

生データが必要な場面(蓄積前の確認、蓄積対象外の期間)のために gsc_live_* ツールも用意していますが、応答には同じ meta が付き、上限に達していれば警告が出ます。

セキュリティ

読み取り専用

17個のツールはすべて読み取りです。Search Console への書き込み、URL の削除申請、サイトマップ送信といった操作系のツールはありません。

権限はアカウント単位

ログイン済みの許可アカウントに紐づくプロパティしか読めません(行レベルセキュリティ)。他社のデータは MCP からも見えません。

claude.ai はホスト型・読み取りトークン

Supabase のホスト型 MCP に読み取り専用の資格情報で接続します。書き込み権限のあるキーは渡しません。

データの所在

東京リージョンの PostgreSQL。AI 側に蓄積データのコピーは残らず、会話ごとに必要な範囲だけを返します。

Claude の利用料は含まれません。Claude Code / claude.ai の契約は利用者側のものを使い、MCP の呼び出し回数では課金しません(Free は月100回まで)。詳細は 料金

ほかの機能

数値の計算方法は 指標の定義、プラン別の機能は 料金、全体像は サービス紹介 を参照してください。

Claude から、根拠のある SEO を

Free プランでも MCP を月100回まで使えます。Search Console で権限を1つ付与し、Claude Code に gsc サーバーを登録すれば、次の月曜から「今週直す記事は?」が使えます。

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