FEATURE / 無期限蓄積

サーチコンソールは16ヶ月で消える。権限を1つ付与すれば、消えなくなる。

去年の同じ時期と比べたいのに、データが残っていない。BigQuery を組むには GCP・SQL・請求設定が要る。このダッシュボードは、Search Console に読み取り専用ユーザーを1人追加するだけで、毎週の集計を無期限に残します。

16ヶ月制限とは

Search Console の検索パフォーマンスは、画面でも API でも直近16ヶ月分しか参照できません。それより古い日付を指定しても、データは返りません。エクスポートしていなければ、17ヶ月前の順位・クリック数は二度と取り出せません。

困るのは次の場面です。

  • 季節性のある記事(確定申告・夏バテ・年末調整)で、2年前・3年前の同じ月と比べたい
  • コアアップデートの前後で、何が落ちて何が戻ったかを長期で追いたい
  • クライアントに「契約開始からの推移」を出したいが、開始が17ヶ月以上前
  • リライトした記事の効果を、半年・1年の単位で測りたい

対処は「消える前に外へ出して保存する」しかありません。手作業の CSV 書き出しは続かず、BigQuery 一括エクスポートは設定した日以降しか溜まりません。

週次28日窓のスナップショット方式

毎週月曜 07:00(JST)に、各サイトの直近28日を取得して保存します。Search Console の確定データは約3日遅れなので、月曜時点で先週木曜までが揃っています。取得した各回を「スナップショット」と呼び、上書きせずに残します。

取得(例)データ期間(例)前回との重複
9/1(月)取得8/1 〜 8/28
9/8(月)取得8/8 〜 9/48/8 〜 8/28(21日)
9/15(月)取得8/15 〜 9/118/15 〜 9/4(21日)

隣り合うスナップショットは21日分が重複します。複数回分を足し合わせても「過去N週の合計」にはならないので、合算はしません。推移グラフの各点は「その時点の28日集計」で、クリック・表示・重み付き順位・CTR をそれぞれ独立に持ちます。

蓄積は権限を付与した週から始まります。Search Console 側に残っている過去分(最大16ヶ月)は初回にさかのぼって取り込み、以降は毎週追加します。Free プランは6ヶ月、Solo 以上は無期限に保持します(料金)。

推移の見方

クエリ・ページ・サイト全体のそれぞれで、スナップショットごとの28日集計を時系列に並べます。見るときの約束は3つです。

  • 点は「28日集計」で、日次ではない。 1週間で順位が3動いたら、28日窓のうち7日が入れ替わって3動いたという意味です。日次の揺れより鈍く、傾向を見るのに向きます。
  • 去年と比べるときは、同じ週のスナップショット同士。 「2025年9月8日取得」と「2026年9月7日取得」のように、窓の位置を揃えます。
  • 欠落リスクを併記する。 スナップショットごとに欠落リスク(なし/上限に近い/上限到達)が付いています。「上限到達」の回の下位クエリは欠けているので、その回だけ落ちて見えることがあります(データの正しさ)。

Claude Code からは gsc_query_trend で同じ時系列が引けます。「『結婚相談所 料金』の順位推移を出して」で、スナップショットごとの順位・表示・欠落リスクが返ります(Claude から使う)。

BigQuery 一括エクスポートとの違い

Google 公式の恒久保存手段は BigQuery 一括エクスポートです。向いている規模が違うので、どちらが上という話ではありません。

BigQuery 一括エクスポートこのダッシュボード
保存が始まる時点設定した日以降のみ(過去分は入らない)権限付与後の初回取得で、残っている過去分(最大16ヶ月)を取り込む
粒度日次・全行(匿名化クエリを除く)週次の28日集計(クエリ×ページ)
必要なものGCP プロジェクト・請求先設定・SQLSearch Console でユーザーを1人追加するだけ
50,000行上限影響なし検知して分割再取得。1日で5万行を超える巨大サイトは全件取れない
複数サイト横断プロパティごとにデータセット。横断は SQL を書く標準で横断
改善候補の抽出自分で書く惜しい順位・低CTR・下落・上昇が固定ルールで出る
AI からの利用BigQuery の MCP を別途用意MCP 同梱(期間・欠落リスク付き)
費用BigQuery の保存・クエリ従量プロパティ数課金(Free 0円〜)

1日あたり5万行を超える巨大サイト(大規模ECや大手メディア)は、分割しても API では全件取れません。その規模では BigQuery 一括エクスポートが適切で、このダッシュボードは補助になります。中小規模の複数サイトを週次で見る用途では、こちらの方が手間がかかりません。

データの所在と削除方針

どこに保存されるか

東京リージョンの PostgreSQL(Supabase)。ログイン済みの許可アカウントのみ読めます(行レベルセキュリティ)。海外リージョンへの複製はしません。

何に権限を渡すか

Google のサービスアカウント(読み取り専用)です。Search Console への書き込みはできず、秘密鍵は Git 管理外の1か所にだけあります。

やめるとき

Search Console からユーザーを外せば、次回以降の取得は止まります。蓄積済みデータは依頼に応じて削除します。

解約後の扱い

契約期間の終了までは閲覧できます。終了後は Free と同じ扱い(1プロパティ・6ヶ月保持)になり、超過分は30日後に削除。期間内の再契約で復元できます。

ほかの機能

数値の計算方法は 指標の定義、プラン別の機能は 料金、全体像は サービス紹介 を参照してください。

消える前に、残し始める

Search Console でユーザーを1人追加するだけ。次の月曜から蓄積が始まります。Free プランは1プロパティ・クレジットカード不要。

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